Starknet、L1移行に93%の賛成もTVLは73%急落──Extended移転が直撃

Starknetは独立したレイヤー1(L1)チェーンへの移行を巡り圧倒的な賛成を得たが、DeFi活動は大きく落ち込んだ。イーサリアムL2のStarknetでは、10月22日に総預かり資産(TVL)が1億5,800万ドルから4,200万ドルへ3.7分の1(73%減)に急減した。 引き金は、分散型無期限先物取引所Extendedの移転だ。ExtendedはStarknetを離れ、Circleが出資するArcブロックチェーンへ移った。Circleと戦略的提携を結び、より高い性能を求めた。Extendedが移したTVLは1億2,000万ドルに上り、StarknetのDeFi活動を単独で支えていたことをうかがわせる。(出所:DeFiLlama) 同じ期間にステーブルコイン流動性も1億4,700万ドルから3,700万ドルへ75%減少した。ブリッジ取引量も急落し、L2におけるExtendedの存在感の大きさが改めて浮き彫りになった。 では、L1移行への93%の支持を経て、Starknetは持ちこたえられるのか。StarknetはイーサリアムL2から独立したL1への移行を計画する。Eli Ben-Sasson氏率いるチームが10月初旬に構想を打ち出した。同氏は、イーサリアムのポスト量子計画は遅すぎるうえ、高度なAIモデルと量子技術の突破という二重の脅威が増すなかでチェーンのセキュリティ計画を損ないかねないと主張した。 正式な提案は10月15日のガバナンス投票にかけられ、93%の圧倒的支持を集めて、L1化に向けた研究を進めるよう求めた。(出所:Starknetガバナンス) 投票を受け、Sasson氏はStarkWareとStarknet Foundationが研究開始に向けたリソースを配分すると述べた。STRKはネットワークのトークンであり続け、L1移行へのいかなる道筋もコミュニティ投票にかけるとした。同氏は「これは大きな転換であり節目だが、待ち受けるAIと量子の課題には必要だ」と語った。 ただ、圧倒的な賛成にもかかわらず、STRKの価格チャートは意外なほど弱かった。 StarknetのSTRK、10月の上昇分をほぼ消す 10月初旬、L1提案を受けてSTRKは0.05ドルから0.12ドルへ120%超上昇した。その後は激しい利益確定に押され58%下落し、10月の上昇分を事実上帳消しにした。(出所:STRK/USDT、TradingView) 戻りはEMA(指数移動平均)バンドを下回った。要するにSTRKは弱気に転じ、10月22日にはさらに7%下落した。市場全体のセンチメントが改善しなければ、STRKはしばらくEMAバンドの下にとどまる可能性がある。 まとめ:Extendedの無期限先物プラットフォームが1億2,000万ドルをArcへ移したことで、StarknetのTVLは73%急落。チームはL1研究の道筋づくりに着手する方針だが、STRKは10月の上昇分をすべて失った。