米国の現物ビットコインETF、9月末に日次流出で連騰ストップ 過去最高の累計流入まで残り約50億ドル

AI マーケットサマリー
米国の現物ビットコインETFは、2週間超ぶりに初の日次純流出(1億4,870万ドル)となり、その大半はフィデリティのFBTCが要因で、約26.5億ドルを積み増した力強い9月の流れを中断した。累計純流入は約577億ドルまで回復し、直近ピークを約50億ドル下回っていることから、ETFフローは短期的な機関投資家需要の主要なバロメーターであり続けている。流出が単一の発行体を超えて広がるかどうかが、市場の解釈を左右する。
影響度
● 普通
影響を受ける資産
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米国の現物ビットコインETFは9月30日、2週間超ぶりに日次の資金流出を記録し、累計フローが過去最高水準へ戻りつつあった回復基調にいったんブレーキがかかった。Farside Investorsによると、同日の純流出額は1億4,870万ドル。直前まで9営業日連続で資金が流入し、合計で約30億8,000万ドルを集めていた。 流出の大半はFidelityのFBTCが占め、純流出は1億2,560万ドルに達した。BitwiseのBITBは1,360万ドル、BlackRockのIBITは950万ドルの純流出。残る上場9本は純フローゼロだった。 日次では失速したものの、9月の月間フローは引き続き堅調で、月間純流入は約26億5,000万ドル。年内では8月の35億2,000万ドルに次ぐ高水準となった。9月のプラス寄与により、2026年の年初来純流入は約9億3,000万ドルまで回復し、年中の多くでマイナス圏だった状況から持ち直した。 回復は累計ベースでも進んでいる。Bloomberg Intelligenceのデータでは、累計流入は2025年10月10日に約628億ドルでピークを付けた後、償還の継続で伸びが大きく削られた。7月13日時点でピークからの累計減少は約120億ドルに拡大し、累計は約509億ドルまで低下。その後の新規需要で不足分は大きく縮小し、9月下旬には累計が約577億ドルへ回復した。 それでも、過去の最高水準(ハイウォーターマーク)まではなお約50億ドル不足している。 BloombergのETFアナリスト、Eric Balchunas氏は、直近11カ月にわたりビットコインETFが逆風にさらされてきた点を踏まえると、今回の反発は注目に値すると指摘。金利上昇や残る弱気心理の中でも、資金フローがかつての強さを思わせる水準に戻ってきたと述べ、価格がじり高を続けることで弱気シナリオを維持しにくくなっているとの見方を示した。 9月30日の流出はFidelityに偏っており、商品群全体では動きが限定的だったため、これだけで反発局面の終了を判断する材料にはなりにくい。今後、BlackRockやFidelityなど大手に広く償還が波及すれば回復の勢い鈍化を示唆する。一方で資金流入が再開すれば、30日の動きは30億ドル超の買い越しが続いた後の一時的な踊り場と受け止められやすい。 ビットコインは10月1日早朝時点で約83,800ドルで推移。現水準近辺で機関投資家の買い増しが続くかどうかを測る上で、ETF需要は最も分かりやすい指標の一つとなる。次の節目は明確で、累計流入をさらに約50億ドル積み増し、昨年10月のピークからの落ち込み分を埋められるかが焦点。9月最終日に起きた反転後、買い手がどの程度の速さで戻るかがギャップ縮小の行方を左右する。