Solana系ネオバンクAviciで約65万ドル流出、トークンAVICIは40%下落
AI マーケットサマリー
USDC担保型カードを提供するSolana基盤のネオバンクであるAviciは、スマートコントラクトの権限/署名の悪用とみられる攻撃を受け、ユーザーのエスクローボルトからおよそ65万ドル超が流出し、数千人のユーザーに影響したと報じられた。損失はAVICIの時価総額に対して重大であり、急激なトークン売りを引き起こし、オンチェーンのコンシューマーファイナンスにおけるカストディ/認可リスクを浮き彫りにした。是正措置と事後分析(ポストモーテム)が公表されるまで、Solana DeFiのセキュリティに対する短期的なセンチメントは弱含む可能性がある。
影響度
● 普通
影響を受ける資産
SOL/USDT-5.08%
AI インサイト · SOL/USDTAI インサイト
▼ 弱気
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Solana上でネオバンクサービスを展開するAviciで、カード担保用ボールトから65万3,000ドル超(執筆時点で653,548ドル)が不正に引き出された。自社ドキュメントでは「エスクロー契約から資金を引き出せるのはユーザーのウォレットのみ」と説明していたが、28日にボールト残高が消失。これを受け、Aviciのトークン(AVICI)は約40%下落し、0.24ドル近辺まで値を下げた。流出額は同トークンの時価総額のおよそ5分の1に相当する。
AviciはUSDCを担保にVisaクレジットカードを提供しており、ユーザーはステーブルコインをスマートコントラクトにロックし、利用額に応じて残高が差し引かれる仕組み。カードの発行主体はAviciではなくThird Nationalとされる。
オンチェーン調査者によれば、攻撃者は細工した署名データの束を提出し、エスクロー口座上で管理者権限を獲得したうえで資金を引き出した可能性がある。Aviciは現時点で手口を確認していない。SNS上では、攻撃が「5PM UTC(協定世界時)ごろに開始し継続中」「影響ユーザーは9,000超」「流出は100万ドル超が確認された」などの投稿も出ているが、Avici側の公表数字は653,548ドルのトラッカー表示までにとどまる。
今回の事案は、1つの資金プールを丸ごと抜く「トレジャリー(財務)ハック」とは性質が異なる。顧客ごとに別々のエスクロー契約が用意されており、資金はアカウント単位で流出したとみられる。過去にはSolanaのガバナンス攻撃でBONK DAOのトレジャリーから2,000万ドルが一度に奪われた例があるが、今回は単一の金庫が空になった形ではない。
それでも関連トークンが事件を織り込んで売られやすい点は共通しており、AVICIの急落につながった。7月にはブリッジ侵害を受けたMidnightのトークン(NIGHT)が史上安値を付けたケースもあった。
Aviciは「カード残高の出金に影響する問題を認識しており、状況を注視している。関係パートナーと直接連携して解決に取り組み、追加情報が得られ次第アップデートする」とXで表明した。一方、残るボールトが引き続き呼び出し可能か、Third Nationalとのカード決済に影響が出ているかは明らかにしていない。