Coinkite、Coldcard利用者に注意喚起 種(シード)生成の不備に起因する約7,000万ドル相当BTC流出の可能性

Coinkiteは、弱いシード生成に結び付いたウォレットからの資金流出が確認されたとして、Coldcard利用者に対し予防措置を取るよう呼びかけた。Galaxy ResearchとBlockのエンジニアによると、合計1,082.65BTCが関連ウォレットから消失したという。 攻撃は木曜日、1,196件のビットコインアドレスから資金が引き出される形で表面化した。原因は、秘密鍵の生成に必要なエントロピーが十分でなく、鍵が予測され得る状態だった点にあるとされる。 指摘されているのはColdcard Mk3のファームウェア不具合で、2021年3月のバージョン4.0.1以降、シード生成がハードウェアの真性乱数生成器ではなく、弱いソフトウェアPRNGにフォールバックしていた可能性がある。Coinkiteは今回の流出がColdcardウォレットに起因すると認めてはいない一方、Mk3ユーザーが影響を受けたとし、その後Mk4、Mk5、Qのユーザーにも予防措置を促した。 重要性:ウォレットのシード生成に失敗すると、自己管理(セルフカストディ)が、秘密鍵の予測可能性を通じて直接的な盗難リスクに転化し得る。 市場心理:弱気、ストレス高、テック要因主導、リスク低減。 背景:弱いシード生成に関連するウォレットから約7,000万ドル相当が流出したとの報道が、ハードウェアウォレットの安全性に対する信頼を損ないかねない。 類似事例:2022年9月、WintermuteはProfanityに関連する秘密鍵の弱点を突かれ、約1億6,000万ドルを失った。CEOのEvgeny Gaevoy氏は、オンチェーン取引を継続すると述べている(The Block)。Wintermuteがプロのマーケットメイカーであったのに対し、今回のColdcardの件はエンドユーザーのウォレットにおけるシード生成が焦点となっている点が異なる。 波及:弱いシード生成は直接の盗難リスクにとどまらず、影響端末から資金移動が急増することで、カストディ全般への警戒感を強める可能性がある。Coinkiteがファームウェアに関する明確な指針を示し、流出が止まれば信頼は下げ止まりやすい。流出が継続する場合、ハードウェアウォレット利用者は解決済みの不具合ではなく、進行中のセキュリティリスクとして受け止める公算が大きい。 機会とリスク 機会:Coinkiteのガイダンスにより安全なシード生成手順が確認できれば、移行の完了によってコールドストレージ運用リスクを低減できる。影響を受けたユーザーが追加流出なく資金移動できれば、カストディへの信頼回復は早まる可能性がある。 リスク:ガイダンス後も流出が続く場合、影響を受けたColdcard生成ウォレットの残高を減らすことが盗難リスクの抑制につながる。シードの置き換えを先延ばしにすれば、予測可能な秘密鍵が引き続き露出する恐れがある。