Coldcard Mk3で500アドレスから計594BTC流出、Coinkiteがシード生成不具合で注意喚起

AI マーケットサマリー
Coinkiteは、特定のファームウェア・バージョンにおいてColdcardが生成したBitcoinシードのエントロピーが実質的に低下している可能性(約72ビット対128ビット)について警告した。これは、約500のシングルシグ・アドレスから594.5 BTCが自動化されたとみられるスイープにより移動した事案を受けたものだ。BTCの価格推移は概ね変わらなかった一方で、この出来事は自己保管とハードウェア・ウォレットのリスクを先鋭化させ、UTXO管理、鍵生成の実務、デバイスのファームウェア衛生をめぐる短期的な警戒感を高める可能性が高い。
影響度
● 普通
影響を受ける資産
BTC/USDT-1.76%
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▼ 弱気
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ハードウェアウォレット"Coldcard"を手がけるカナダのCoinkiteは、特定のファームウェアで生成されたウォレットのシード(リカバリーフレーズ)を使用している場合、ビットコイン資産が危険にさらされる可能性があるとして利用者に警告した。問題はシード作成時に用いられる端末生成のエントロピーに関連し、Mk3では2021年3月リリースのバージョン4.0.1以降の全ファームウェアが対象になるという。 同社によると、影響を受けるシードは本来想定される128ビットではなく、約72ビットのエントロピーしか持たない。Mk4とMk5でもファームウェア5.6.0未満で生成したシード、Qでも1.5.0Q未満で生成したシードが対象で、Mk3ほど深刻ではないものの重大なリスクが残るとしている。一方、TAPSIGNER、OPENDIME、SATSCARDはコードベースが異なるため影響を受けないと説明した。 Coinkiteは該当する可能性がある利用者に対し、影響を受けない端末で新たに生成したシードへ資金を移すよう要請。Mk4/Mk5は先にファームウェアを5.6.0以降へ更新し、その後に置き換え用シードを生成すること、Qは1.5.0Q以降を導入してから生成することを推奨した。新シードはバックアップと検証を行い、端末上で新しい受取アドレスを確認したうえで少額のテスト送金を実施し、問題がないことを確かめてから残額を移すよう呼びかけている。 Mk3しか手元にない場合は暫定策として、強力で固有のBIP39パスフレーズを併用し、ウォレットのフィンガープリントと受取アドレスを慎重に照合するよう提案した。 今回の注意喚起は、7月30日にColdcard関連ウォレットからビットコインが抜き取られたとの報告が相次いだことを受けたもの。Atlas21によれば、自動化された手口でブロック高960188〜960191の4ブロックにわたり、単一署名の500アドレスが一括で"スイープ"された。移動したUTXOは1,324件、合計594.5BTCで、現行価格ベースで約3,800万ドル相当。ウォレット作成時に生成された秘密鍵が弱かった可能性を示す証拠があるとしている。 被害はマルチシグやTaprootウォレットには及ばず、中央値の損失は0.41BTC。110人は1BTC超を失い、最大の損失は29.9BTCだった。手口に伴う手数料は約0.044BTCとされる。 最初の公開警告はReddit上の被害者投稿で、当該ユーザーは2021年にColdcardで24語のシードを生成し、シードをコンピューターへ入力したことはないと述べた。大規模流出が伝わった後も、ビットコイン価格は約6万4,000ドル近辺で推移し、反応は限定的だった。