Maya Protocolで不正流出、BTCなど約170万ドル被害 プール価値は約1,100万ドル減
AI マーケットサマリー
Maya Protocolは、複数のバグが誤ったプール残高を生み出し、攻撃者が約20.83 BTCに加えて他の資産(約170万ドル)を流出させ、プール価値の推定約1,090万ドルの下落を引き起こしたことを受け、MAYAChainを停止した。CACAOの急落とその後のアービトラージが、直接の盗難を超えて流動性提供者の損失を拡大させた。このインシデントは、クロスチェーンAMMのスマートコントラクトおよび会計上のリスクを浮き彫りにしており、短期的には小規模なDeFi取引所に対するリスク選好を引き締める可能性が高い。
影響度
● 普通
影響を受ける資産
BTC/USDT+0.26%
AI インサイト · BTC/USDTAI インサイト
▼ 弱気
今すぐ取引
⚠️ AI によって生成されたインサイトはニュースコンテンツに基づくものであり、情報提供のみを目的としています。投資助言を構成するものではなく、BingX の見解を示すものでもありません。投資にはリスクが伴います。責任ある取引を心がけてください。
クロスチェーン流動性プロトコルのMaya Protocolは、ソフトウェア上の不具合が連鎖して流動性プールの残高が不正に膨らみ、攻撃者に資産を引き出されたとして、MAYAChainネットワークを停止した。被害はビットコイン(BTC)を中心に約170万ドル相当で、事象の波及を含めるとプール価値の減少は約1,100万ドルに達したという。
創業者のAaluxx(@AaluxxMyth)はXで、約20BTC(約140万ドル)に加え、その他資産約30万ドル相当が不正に流出したと説明。被害拡大を防ぐため取引を全面停止し、修正対応を進めた上でスワップを再開するとしている。
MAYAChainは、中央集権型取引所を介さずにビットコインやイーサ(ETH)などを交換できる小規模なクロスチェーン取引ネットワークで、より広いMayaエコシステムの一部。ユーザーはネットワークに預け入れられた暗号資産プールを相手に取引し、共通資産としてCACAOトークンが各市場をつなぐ役割を担う。
技術的な事後分析では、6つのバグが組み合わさって攻撃が成立したとされる。発端は、MAYAChainが出金トランザクションが"消失"したと誤認し、盗難時の補填を想定したコードを実行したことだった。ところが補填額の計算に誤りがあり、準備金が約168,000 CACAOしかないにもかかわらず、小規模プールに約4,900万CACAOを加算した。送金自体は失敗したものの、別の不具合により新しい残高だけがネットワーク記録に保存され、失敗時に巻き戻されないまま、プールにトークンが存在する前提で稼働が続いた。
攻撃者はこの歪んだプールに少額を入金して持分の99%以上を掌握し、直後に4,887万CACAOを引き出した上で、それらを用いてプール内にあるBTCやETHなどへ次々とスワップした。オンチェーン記録では、攻撃者のビットコインアドレスに20.83BTC(約134万ドル)が送付された。分析によれば、外部チェーンへ移された資産は約136万ドル相当で、攻撃者のMAYAChainウォレットにはCACAOが約887万枚残っていた。
攻撃者の売却でCACAO価格は急落した。エクスプロイト前は約0.115ドルで取引されていたが、一時0.013ドルまで下落し、下落率は約89%。その後は約0.03ドル付近まで戻した。
影響は直接の流出にとどまらない。CACAOの急落を受け、アービトラージ(裁定)取引者が割安になったCACAOを買い、MAYAChainのプールでBTC、ETH、ステーブルコインなどへ交換する動きが広がった。技術検証では、攻撃者が個人的に引き出した額はオンチェーンに残る分を含め約165万ドルと推定される一方、プール価値の大幅な減少はCACAO価格崩壊と裁定取引が主因だと整理した。この区別は重要で、プールの減少額全体を"盗難額"として扱えないとしている。
分析推計では、事象中にプール価値は約1,090万ドル減少。そのうち約640万ドルはCACAOの価値低下による影響で、さらに約290万ドルは価格乖離を狙った取引者の裁定によるものだった。
MAYAChainは、攻撃者がバグバウンティ(報奨金)と引き換えに資金を返還することに期待を示した。返還がない場合は、Aztec Chainへの投資などを通じて不足分の約20BTCを補填する方針も示している。なお、ソフトウェア修正だけではプールの回復には直結しない。エクスプロイトで生成されたCACAOの多くが他市場へスワップされ、一般の流動性提供者のトークンと混在しているためだ。