米国ビットコイン現物ETF、7月31日に2.65億ドル流出 ブラックロック"IBIT"が主導、イーサ現物ETFは流入超

AI マーケットサマリー
米国の現物ビットコインETFは7月31日、1日で急反転して純流出が2億6,540万ドルとなり、ブラックロックのIBITとフィデリティのFBTCが主導した。これは、前日が流入だった後もフローの感応度が続いていることを浮き彫りにした。これに対し、現物イーサETFには約900万ドルが流入し、ブラックロックのETHAが主導したことから、短期的に機関投資家がETH連動のエクスポージャーへローテーションしている可能性が示唆される。ビットコインETFの四半期ベースの継続的な流出は、政策の不確実性の中で慎重なポジショニングが強まっていることを裏付けている。
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米国のビットコイン現物ETFは7月31日、純流出額が計2億6,540万ドルとなった。資金流出を主導したのはブラックロックのiShares Bitcoin Trust(IBIT)で、解約超過は1億2,270万ドル。フィデリティのFBTCも5,480万ドルの流出となり、両ファンドで当日の流出の約3分の2を占めた。 前日7月30日は状況が一変しており、同カテゴリーは2億3,310万ドルの純流入。IBIT単体で1億8,340万ドルを集め、当日の流入の約79%を占めた。BitwiseのBITBは2,070万ドル、フィデリティのFBTCは1,550万ドルの流入となり、モルガン・スタンレー、VanEck、Grayscale、ARK 21Sharesの各商品も流入を記録した(Bitcoin.com News)。 IBITの純資産は7月30日の476.7億ドルから、7月31日には465.2億ドルへ減少した。推定で739,066 BTCを保有する規模でありながら、日次フローの振れが大きい点は、同商品群が引き続き市場センチメントに敏感であることを示す。 一方、イーサリアム現物ETFは逆行高となり、同日の純流入は約903万ドル。ブラックロックのiShares Ethereum Trust(ETHA)が流入をけん引し、足元ではイーサ関連商品がビットコイン関連を上回る日が目立っている。 資金の分散はイーサに限らない。Bitcoin.com Newsによれば、XRP連動ETFの合算運用資産は10億ドルを突破。ビットコインETFの資金動向が不安定な局面で、機関投資家の関心がアルトコイン連動商品へローテーションしている構図が浮かぶ。市場では、ETHA主導の流入が続く背景として、価値保存のストーリーが中心のビットコインよりも、トークン化やステーブルコイン決済といった用途面でのイーサ需要が改めて意識されているとの見方がある。 7月31日の流出は中期トレンドとも整合的だ。2026年4"6月期(第2四半期)は、米国ビットコイン現物ETFが3四半期連続で純流出となった一方、カテゴリー全体の運用資産残高は約1,050億ドル前後を維持した。単日ベースの過去最大の悪化は2026年5月で、IBIT単体の流出が約5.28億ドルに達した。 ワシントンにおける暗号資産政策を巡る不透明感、具体的にはCLARITY Actの倫理規定に関する交渉停滞が、一部の機関投資家の慎重姿勢を強めている。ビットコイン価格も四半期を通じて高値圏から距離を置く展開が続き、資金フローの振れを増幅させた。カテゴリー最大シェアを握るIBITの資金動向が、8月にかけても米国ビットコイン現物ETF全体の地合いを左右しそうだ。