ホルムズ海峡の再開後も湾岸原油の輸送難続く、VLCC運賃WS650~750でアジア製油所が確保できず

米国とイランが60日間の暫定和平合意に達し、ホルムズ海峡は名目上再開されたが、アジアの精製各社は依然として合理的なコストでVLCC(超大型原油タンカー)を確保できていない。イラク・バスラ原油の輸送向けVLCC運賃はWS650~750と戦前の約3倍に跳ね上がり、船主は海峡通過に関する特別条項も求めている。インド国営Indian Oil(IOC)は6月22~23日積みの貨物について不可抗力を発動した。こうした状況は、地政学的緊張の緩和が直ちに供給面の改善につながらず、短期的な海運ボトルネックがスポット供給の逼迫を強めていることを示している。