米・イラン合意で原油の下値は切り上がるのか、在庫逼迫が価格の「新たな底」を形成

米国とイランは14項目の「覚書(MoU)」に署名し、最大60日以内に最終合意を目指して交渉を続けることで一致した。イランはホルムズ海峡を通過する商船の安全航行を「最善の努力」で確保する方針を示し、市場では和平期待の取引が先行してブレント原油は1バレル80ドルを下回った。もっとも、IEAは世界の在庫が歴史的低水準にあり、OECDの政府在庫は1990年以来の低水準だと指摘する。2027年の供給増は在庫補充に向かいやすく、季節的な需要回復も重なって、原油価格は1バレル60~70ドルを上回る水準に新たな下値のめどが形成されるとの見方が出ている。